投稿者:第2建築部 社員大工 味岡

今、担当している木造住宅の新築現場にて、珍しいタイプの「制震ユニット」の取り付けがありましたので、ご紹介します。

このユニットは、一般的なタイプと異なり、高減衰ゴムを用いたダンパーに対し、
鋼製のブレース(補強材)をくの字に取り付け、柱頭・柱脚に専用のコーナー金物を設けることで、
地震エネルギーを熱に変換し、建物の揺れを抑える「制震構造」を実現する仕様となっています。

制震ユニット1
施工に際しては、
ダンパー部にL100のビスを12本、
ブレースを柱に固定するために上下各9本の18本、
コーナー金物に上下4本ずつの8本、
合計38本の長ビスを使う必要があり、非常に手間のかかる作業でした。

また、取り付け位置にも細かな指定があるため、しっかりと性能を発揮させるためには、
慎重かつ正確な施工が求められ、非常に神経を使いました。

制震ユニット2
ちなみに、梱包状態での重さは約20kgとのことで、取り付けの際には仮のビスで仮止めしながら
微調整を行う必要がありました。
制震ユニット3